次は「ヤクポケ」で検索してね »

MPラーニングとは?メリット・デメリットと資格取得のポイントを解説

  • 仕事が忙しくて対面研修に行けない..
  • 効率よく研修認定薬剤師の単位を取りたい!

日々多忙な業務をこなす薬剤師にとって、研修単位の継続的な取得は大きな課題です。時間や場所を選ばずに学習できるe-ラーニングは、必須の学習ツールとなりつつあります。

そこで注目されるのが、日本薬剤師研修センターが認可するe-ラーニングシステム『MPラーニング』です。

この記事では、MPラーニングのサービス内容からMPラーニングを利用するメリット・デメリット効率的に研修認定薬剤師になるための具体的なポイントまで詳しく解説します。

この記事を読めば、あなたのライフスタイルに合った学習計画が立てられ、迷うことなく研修単位の取得や資格更新が目指せます

MPラーニングをフル活用して、忙しい中でも着実にスキルアップしましょう!

800以上の豊富なコンテンツ

目次

MPラーニングとは日本薬剤師研修センターが認可するe-ラーニング

MPラーニングは、日本薬剤師研修センター(JPEC)が認可するe-ラーニングのひとつです。

ここでは、MPラーニングのサービス内容と研修認定薬剤師制度との関係について解説します。

サービス内容

MPラーニングは株式会社メディセオが教材を作成・提供するe-ラーニングです。MPラーニングのサービス内容を以下の図にまとめました。

MPラーニングでは基礎から実践まで幅広いテーマを取り上げており、1本30分※1と見やすい動画教材が800本以上掲載されています。

※1コンテンツ3本受講で日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師制度1単位分を取得

動画教材は各分野の専門医が監修しているほか、疾患ガイドラインなどをベースにしています。

マネジメント関連の動画もあるため、新人から中堅・ベテランまで役立つ教材が満載です。

講座終了後には理解度を確認するための確認テストが用意されており、知識が身についているかどうかを確認できます。

研修認定薬剤師制度との関係

MPラーニングは、以下の3つの認定制度に対応しています。

MPラーニング対象の資格

研修認定薬剤師制度

漢方薬・生薬認定薬剤師制度

小児薬物療法認定薬剤師制度

下図のように、研修認定薬剤師になるには新規申請は40単位、更新は30単位が必要です。MPラーニングなら新規申請・更新申請どちらも行えます。

MPラーニングの単位は、小児または漢方の更新単位としても利用可能です。

30分の動画コンテンツ3本のうち、2本以上小児または漢方関連のコンテンツが含まれていれば、漢方薬・生薬認定薬剤師または小児薬物療法認定薬剤師の更新単位として利用できます。

MPラーニング公式サイトより引用

MPラーニングで取得できる資格

MPラーニングで取得できる資格は以下の通りです。

研修認定薬剤師

MPラーニングは、研修認定薬剤師の資格が取得できます。

研修認定薬剤師とは

日本薬剤師研修センター(JPEC)が認定する資格のこと。

研修認定薬剤師の資格は、継続的な自己研さんに励んでいると認められた証になる。

研修認定薬剤師は、給料アップや転職時のプラス評価にもつながります

かかりつけ薬剤師になるために必要な資格であり、地域支援体制加算を算定要件にも関わります。

研修認定薬剤師のなり方、かかりつけ薬剤師について詳しく解説した記事もあります。以下のリンク記事もあわせてご覧ください。

» 【研修認定薬剤師とは】資格取得の流れとキャリアアップについて詳しく解説
» 【かかりつけ薬剤師とは】仕事内容やその役割を解説

MPラーニングで1日で取得できる単位の上限はありませんので、動画視聴と確認テストを行えば、短期間での資格取得も実現できます。

その他の取得可能な資格

MPラーニングで取得できる資格は、研修認定薬剤師だけです。

ただし、MPラーニングは、漢方薬・生薬認定薬剤師小児薬物療法認定薬剤師の資格更新に対応しています。

漢方と小児、どちらの資格もJPECが認定します。資格認定を受けるには、研修会の受講と試験またはレポート提出が必要です
» 漢方薬・生薬認定薬剤師になるには
» 小児薬物療法認定薬剤師になるには

MPラーニングは、資格取得後の更新で必要となる単位として活用できます。

資格の更新には、3年間の認定期間内に合計30単位以上(各年5単位以上)取得しなければなりません。

先ほど解説した通り、1単位分の動画コンテンツのうち、2本以上漢方または小児関連の動画を視聴することで各資格の更新単位として利用できます。

MPラーニング公式サイトより引用

MPラーニングのメリット

MPラーニングを利用するメリットを以下にまとめました。

講座数が豊富に用意されている

MPラーニングを利用するメリットは、講座数が豊富に用意されている点です。

964コンテンツ(321単位分)※2もの動画教材が用意されており、MPラーニングだけで認定薬剤師の資格が取得できます

※22025年9月26日時点の情報

薬剤師に必要な知識やスキルなど、あらゆる分野をカバーしています。コンテンツの豊富さがMPラーニングを利用する最大のメリットです

定期的に更新されている

MPラーニングで提供するコンテンツは、定期的に更新されています。

MPラーニングでは、毎年60本以上の動画コンテンツが更新されます。疾患ガイドラインの改訂や新薬の情報など、最新情報をもとにした学習が行えます。

医療は常に進歩しており、新しい医薬品の登場や疾患ガイドラインの改訂など、情報のアップデートが欠かせません。

情報が古いまま更新されないe-ラーニングもあるため、更新頻度は重要なポイントです。

MPラーニングは、ほぼ毎月新たなコンテンツが提供されるため、じっくり勉強したい方にもおすすめです。

スマートフォンに対応している

MPラーニングの動画コンテンツは、スマートフォンにも対応しています。

コタロ
コタロ

動画は1本30分と短いので、通勤時間や休憩時間など、スキマ時間を活用できます。

わざわざパソコンを開かずに学習できるのは、MPラーニングを利用するメリットのひとつといえるでしょう。

MPラーニングのデメリット

MPラーニングのデメリットは以下の通りです。

確認テストが多く感じる

MPラーニングのデメリットは、確認テストが多く感じるところです。MPラーニングでは、1講座ごとに確認テストを受ける必要があります

問題数は全部で15問。

選択問題なので、テストにかかる時間は数分ですが、負担を感じる薬剤師は少なくありません。

確認テストの実施は、知識の定着度が測れます。ただし、多忙な合間を縫って勉強している薬剤師にとっては、精神的な負担やストレスを感じる場合もあります。

デバイスによっては操作しづらい

デバイスによっては操作しづらいのがデメリットです

スマートフォンで講座が視聴できる点はメリットですが、画面が小さく操作しづらいことも。

数分ごとに『次へ』のボタンが出てくるため、鬱陶しいと感じるのも正直なところです。

通信環境によっては動画再生が一時的に止まることもあるため、wi-fiなどの通信環境が充実したところで視聴する必要があります。

画面の大きなタブレットやパソコンで受講するのが最適です。

MPラーニングの利用方法

MPラーニングの利用方法について詳しく解説します。

MPラーニングを効果的に活用するためのコツについてもお伝えします。

受講コースの選び方

MPラーニングでは、『新規取得コース』と『更新コース』が用意されています。

どちらのコースもすべてのコンテンツを受講できます。受講数や取得単位数に制限はありません

コース選択|MPラーニングより引用

新規取得コースが対象となるのは、研修認定薬剤師の資格を新規取得する人または、再申請予定の人になります

新規取得コースの費用は16,500円(税込)で、申込期限はありません(2025年10月現在)

受講期間は受講開始から翌年の10月31日までになります

更新コースの対象は、研修認定薬剤師を取得済みの方です。過去にMPラーニングを使用した経験があるかどうかは問いません。

更新コースの費用は8,800円(税込)です。新規取得コースと同様、申込期限はありません(2025年10月現在)

申し込み手順と必要なもの

申し込み手順は以下の通りです。

STEP
MPラーニング内にある『個人申込』をクリック
STEP
コースを選択

『新規取得コース』『更新コース』のどちらかを選択する

STEP
ユーザー情報の入力

支払方法やID・PW、個人情報などを入力

STEP
単位対象情報入力

薬剤師免許登録番号・性別・自宅住所を入力

STEP
入力内容の確認・仮申込完了

すべての入力内容に間違いがなければ『登録』をクリック。仮申込み完了です。

MPラーニングを利用するには、あらかじめPECS (薬剤師研修・認定電子システム)への登録が必要です。

PECSとは

日本薬剤師研修センターが運営する電子管理システムのこと。研修受講履歴や単位取得状況を管理するのに用いられる。

PECS登録を行わないとMPラーニングで受講しても単位として認定されません。必ず最初に登録を完了させてください。

受講方法と進め方のコツ

ログインページからログインして、受講したいコンテンツを選んでください。

MPラーニング|ご利用マニュアルより引用

視聴を開始すると受講時間が自動的に記録されます。講座視聴を中断して続きから再開したり、何度も受講したりできます。

受講期間や受講履歴・単位取得履歴は、マイページから確認可能です。

コタロ
コタロ

進め方のコツは、1日1コマまでのように上限を決めること。

仕事をしながらだと、まとまった時間が取りにくいため、短時間集中でコツコツと勉強するのがおすすめです。

MPラーニングで資格を取得するためのポイント

MPラーニングで資格を取得するためのポイントは以下の通りです。

効率的な学習スケジュールの立て方

研修認定薬剤師の資格取得を目標とする場合、どのくらいの期間をかけるか計画を立てるのがポイントです。

MPラーニングを使って資格を取るまでの学習スケジュールを3パターン作成しました。以下の図にまとめましたので参考にしてください。

研修認定薬剤師の新規取得には40単位が必要なので、3,600分の学習時間が欠かせません。

最短2か月で資格は取得できますが、仕事をしながら毎月30時間もの学習時間を確保するのは負担が大きすぎます。

コタロ
コタロ

毎日コツコツ無理なく継続できる通常コースがおすすめです。

モチベーションを保つ方法

e-ラーニング形式は集合研修と異なり、モチベーションの低下を招きやすい勉強方法です。

MPラーニングは、『次へ』ボタンをクリックしなければ講座視聴を継続できない煩わしさがあるため、集中力の維持も課題となります。

モチベーション維持には、「目標の細分化」と「達成感の可視化」が効果的です。

認定薬剤師の資格を取得という大きな目標を

  • 今週は2単位取得する
  • この分野の講座をすべて完了する

といった、具体的で細かなゴールに分解します。

講座ごとの確認テスト合格は、小さな成功体験の積み重ねです。これを継続的に積み重ねると、達成感が維持できます。

コタロ
コタロ

学習内容を義務感として捉えるのではなく、キャリアに直結する投資として考えましょう。

受講している内容が、患者さんの安全確保や、自身の専門性にどう役立つかを意識するのが重要。「やらされてる感」から「能動的な学習」へと意識が変わります

試験対策と予習・復習のポイント

MPラーニングの各講座は、最後に必ず確認テストが課される仕組みになっています 。インプット(視聴)とアウトプット(テスト)を一体化させることが試験対策にもつながります。  

講座を視聴しながら、具体的な数値や法令の条項・副作用の詳細など、重要と思ったところはメモしておきましょう。ノートでもスマホでも構いません。

一時停止を活用して内容を要約する時間を取り入れるのもおすすめです。

確認テストは、その講座で最も重要視される論点を把握するための診断ツールとして活用します。

テスト直後に、間違えた部分や理解が曖昧だった部分の講座を見直したり、メモを読み返したりすることで知識が定着しやすくなります。

MPラーニングの中には、公開日が古いコンテンツも含まれています。情報が古いときは、ガイドラインや法令制度に変更点が無いかどうか最新情報を確認するするプロ意識も大切です

MPラーニングに関するよくある質問

MPラーニングに関するよくある質問について、以下の通りにまとめました。

資格取得にかかる時間はどれくらい?

先ほども解説したとおり、MPラーニングを活用する場合、3,600分の講座視聴が必要になります。

研修認定薬剤師の資格を取得するだけなら、1か月もあればクリアできるでしょう。ただし、単に講座視聴をするだけでは、あなたの知識にはなりません

上図のように、半年~1年ほどかけて地道に勉強を続けた方が将来にわたって活用できる知識が身につきます。

MPラーニングの利⽤料⾦は?

MPラーニングの利用料金については、以下の通りです。下図も参考にしてください。

  • 研修認定薬剤師の新規取得・再申請:
    16,500円(税込)
  • 研修認定薬剤師を取得済み:
    8,800円(税込)
コース選択|MPラーニングより引用

まとめ

MPラーニングは、日本薬剤師研修センター(JPEC)が認可するe-ラーニングのひとつです

1本30分の教材が800本以上もあるため、多忙な業務を抱える薬剤師や新人からベテランにとって欠かせない学習ツールとして利用されています。

スマホで見れるメリットがある一方、講座ごとの確認テストが煩わしく感じることも。計画的にコツコツ学習し続けるのが大切です。

MPラーニングを使えば研修認定薬剤師の資格は取得できますが、資格取得をゴールにしてはいけません。

継続的な学習こそが、薬剤師としての価値を高め、患者により良いサービスを提供するための基盤となります。MPラーニングを活用して、一歩先を行く薬剤師を目指してください

800以上の豊富なコンテンツ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次