- スキマ時間でバイトがしたい！
- 週1勤務ならいくら稼げる？
- 本業にバレないか不安..
薬剤師の資格を活かしたアルバイトは、非常に効率的な稼ぎ方。高時給で働けるため、月5万円以上の副収入が比較的簡単に手に入ります。
ただ、バイト先の探し方が分からない、バイトがバレないか怖くて手が出せないといった薬剤師は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私の勤務経験をもとに、薬剤師のバイトの時給や週1勤務できるバイト先の探し方を解説します。
- 薬剤師のアルバイト事情
- 時給・年間収入
- アルバイト先の見つけ方
- 本業にバレない方法
薬剤師の資格をフル活用して、経済的な余裕と安心感のある生活を送りましょう。
給与明細を公開！
薬剤師のアルバイトについて
薬剤師の資格を活かしたアルバイトは、効率の良い働き方です。ここでは、実際の給与明細をお見せしつつ、1日の勤務スケジュールを紹介します。
薬剤師のアルバイトとは
薬剤師のアルバイトとは、薬剤師の資格を活かしながら短時間で働くことを指します。週1〜4日、1日4〜8時間程度の短時間シフトで働くのが一般的です。
正社員と同じく調剤・服薬指導などの専門業務を行いますが、 月給制でなく時給制 になります。
| 主な勤務先 | 時給目安 | 代表的な業務 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 調剤薬局 | 2,000～2,600円 | ・調剤鑑査 ・服薬指導 ・薬歴入力 | 処方せん枚数の集中時間帯だけ入る求人が多い 子育て世代の時短勤務に人気 |
| ドラッグストア （OTC含む） | 2,000〜2,400円 | ・OTC販売 ・健康相談 ・品出し | 接客・レジや在庫管理も行う 幅広いスキルが付く |
| 病院 | 2,000～2,500円 | ・入院・外来調剤 ・病棟業務 ・チーム医療参加 | 薬局やドラッグストアと比べると求人数が少ない |
| 派遣薬剤師 | 2,500～3,000円 | 派遣先での調剤・服薬指導 | 薬局やドラッグストアがメインだが、病院への派遣もあり |
「パートタイム勤務」という言い方もありますが、明確な違いはありません。「派遣薬剤師」 も広い意味では、パート・アルバイトに含められます。
» 【現役派遣薬剤師に聞く！】派遣薬剤師の働き方について詳しく解説！
アルバイトの時給や年間収入
ここでは、私をモデルケースとして紹介します。バイト先は調剤薬局、時給2,500円で働いています。
時給2,000円から2,200→2,300円と上がり、2,500円まで時給が上がりました。
実際の給与明細表がこちらです。
本業のシフトが公休の日にバイトを入れる形で働いています。週1回の勤務で月8万円以上のバイト代が得られるようになりました。
時給2,500円×8時間×月4回＝80,000円
時間外は1分単位で発生します。年間のバイト代を計算すると、およそ100万円です。
とある1日のバイトスケジュール
私のとある1日のリアルなスケジュールを、タイムライン形式でご紹介します。
とある1日のバイトスケジュール
朝の準備を済ませ、運動不足解消のために自転車で通勤。通勤中は今日のニュースをYouTubeで聴きながら軽くチェック。
ケーシーに着替えて、手洗い・消毒を行い、仕事の準備開始。PCを立ち上げたり、連絡ノートを確認したり、スムーズに仕事に入れるよう心がけています。
診察が終わり、処方せんを受け取った患者さんが続々と来局。平均処方せん枚数は、30～40枚ほどです。
- 処方せん受付・入力
- 処方せん鑑査
- ピッキング
- 最終鑑査
- 投薬
患者さんの待ち時間を1秒でも減らせるよう、声がけしながら無駄なく効率のよい仕事を心がけます。
午前中は薬歴を書く時間がほとんどないため、ちょっとしたスキマ時間を見つけて薬歴を作成しなければなりません。
交代で1時間30分の休憩を取ります。持参した弁当を食べてリラックスすることもあれば、ランチミーティングすることも。
勤務のクリニックは15時から開局。薬歴を作成しながら患者さんが来局するのを待ちます。
- 処方せん受付・入力
- 処方せん鑑査
- ピッキング
- 投薬・薬歴作成
- 在庫管理
午後は小児科の処方せんが増える傾向にありますが、基本的な業務内容は同じです。
翌日の業務に支障が出ないよう、在庫管理・発注、患者さんの問い合わせ対応・引き継ぎの記録を残します。
自転車で帰ることで、運動とリフレッシュ効果の一石二鳥！本業に支障が出ないよう、早めに就寝します。
「こんな働き方もあるんだな」と、皆さんのバイト探しや働き方を考える上での参考になれば幸いです。
薬剤師がアルバイトで得られるメリット・デメリット
薬剤師の資格を活かしたアルバイトで得られるメリット・デメリットをまとめました。
薬剤師バイトのメリット
薬剤師の資格を活かしたアルバイトのメリットを以下にまとめました。
- 時給単価が高い
- 業務を覚える手間が省ける
- キャリアの経験値が増える
薬剤師がアルバイトで働いた場合とほかの業種も含めたアルバイトの平均時給を以下の表にまとめました。
| 業種 | 平均時給 |
|---|---|
| 薬剤師 | 2,400円 |
| その他全体 | 1,447円 |
表を見ても分かるように、パート・アルバイト労働者の平均時給と比較しても、薬剤師は高時給で働ける職種です。
また、薬剤師の資格を活かしたバイトは、ほかの業種に挑戦する場合と異なり、基本的な仕事内容は本業とほとんど変わません。
ゼロから新しい知識を覚えることは少なく、バイト先の仕事に対してスムーズに取り組めるケースがほとんどです。
薬剤師を活かしたバイトは、経済的にもキャリアの経験としても大きなものになります。
» 薬剤師の年収について地域や年齢・地域・職種など詳しく解説！
薬剤師バイトのデメリット
薬剤師のアルバイトには、いくつかのデメリットがあります。代表的なものが以下の通りです。
- 休日が減る・体力的な負担が大きい
- シフト調整が難しい
- 本業にバレるリスク
これらのデメリットは、本業と掛け持ちする場合に限りますが、休日が減って休めない・体力的な負担が大きいのが最大の欠点です。
ダブルワークする場合、本業とバイト先、2つのシフトを調整しなければなりません。本業に支障が出ないよう、慎重にシフトを組む必要があります。
本業側が副業を禁止している場合、アルバイトがバレるとペナルティが生じるリスクも。
ですが、私の経験上、副業がバレずにほかの店舗でバイトすることは可能です。こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
» バレずに副業やダブルワークを続ける方法について詳しく解説！
薬剤師がバイトをするときの注意点やポイント
薬剤師の資格を活かしてバイトをはじめる際、注意したいポイントを以下にまとめました。専門職としての責任を果たし、トラブルなく円滑に働くためにも注意しなければなりません。
雇用条件を書面で確認する
アルバイトをはじめる際は、必ず「雇用契約書」や「労働条件通知書」などの書面で以下の内容を確認しましょう。
- 業務内容: 想定外の業務を依頼されないかどうかの確認。
- 勤務時間・休憩時間: 始業・終業時刻、休憩時間が明確か。残業の有無や発生する場合のルール。
- 時給・賃金: 時給はいくらか、割増賃金の規定。交通費の支給条件。
- 契約期間: 契約期間の定めはあるか、更新の条件は何か。
- 薬剤師賠償責任保険:勤務先で加入しているか、個人での加入が必要か。
口約束だけで話を進めると、トラブルの原因になりかねません。大切なことは必ず書面で残してもらいましょう。
コミュニケーションを大切にする
勤務時間が限られているからこそ、ほかのスタッフとのコミュニケーションが非常に重要になります。
- 申し送り: 勤務終了時、必要な情報を正確に翌日のスタッフへ引き継ぐ（口頭だけでなく、記録に残すなど）。
- 報告・連絡・相談: 不明な点や判断に迷うこと、トラブル発生時は、自己判断せず速やかに管理薬剤師や他のスタッフに相談・報告する。
- 周りをよく見て動く: 自分がどう動いたらほかのスタッフが連携取りやすいのか、よく観察すること。
職場のルールや手順、患者さんの情報など、わからないことは遠慮せずに聞きましょう。アルバイトといっても、薬剤師としての責任の重さは正社員と変わりません。
無理のない範囲で働く
アルバイトを入れるときは、無理のない範囲で働きましょう。自身の体力や体調を考慮し、無理のないシフトや業務量で働くことが、バイトを続けるカギになります。
キャパを超える仕事や、専門外で自信のない業務をお願いされたときは、正直に伝えることも必要です。
副業が法的に禁止されている場合もある
薬剤師のうち、「管理薬剤師」と「公務員薬剤師」は副業が法的に禁止されています。
管理薬剤師は店舗管理者としての責任が重く、薬局の適正な運営を確保しなければなりません。アルバイトをする場合、管轄の保健所に届出を行い、許可をもらう必要があります。
公務員は公共の利益を最優先に考える立場のため、副業による利益相反が問題になります。管理薬剤師と同様に、所属長の許可を得なければなりません。
こちらの記事で詳しく解説していますが、管理薬剤師や公務員薬剤師が行いやすい・許可を得やすい副業としては、学校薬剤師や休日夜間薬局のアルバイトがあげられます。
» 管理薬剤師や公務員薬剤師もできる！薬剤師におすすめの副業7選
薬剤師の資格を活かせるバイト先の探し方
薬剤師の資格を活かせるバイト先を探すことは、ひとつのハードルでもあります。ここでは、薬剤師のバイト探しの方法として、以下の2つの方法を紹介します。
薬剤師の転職サイトを利用する
バイト先を探すのにも利用できるのが薬剤師の転職サイトです。
「パート・アルバイト求人」や「副業・ダブルワークOK」など、条件を絞り込みながら理想の求人を探せます。
エージェント機能を活用すると、担当アドバイザーがバイト求人を見つけてくれるような転職サイトもあります。
こちらの記事で、バイト探し向きの転職サイトを紹介しているのでぜひ参考にしてください。
» バイト探しもできるおすすめの転職サイト10選！
バイトアプリを使う
バイトアプリを使うのもひとつの方法です。単発やスポットで応募できるサービスを提供しているアプリもあります。
「明日、時間が空いたから働きたい」「色々な職場を経験してみたい」といったニーズに応えてくれるので、登録だけでもしておくのがおすすめです。
まとめ：薬剤師の資格を活かしてバイトをはじめてみよう！
薬剤師の資格を活かしてバイトを掛け持つことは、効率のよい稼ぎ方のひとつです。時給2,000円以上で週1回働けば、月5万円以上の収入が手に入れられます。
バイト代が入るだけで安心感が得られますが、本業の公休にシフトを入れるため、無理のない範囲で働くのが大切です。
管理薬剤師や公務員薬剤師がバイトをするには許可申請が必要になるのを覚えておきましょう。
転職サイトやバイトアプリを活用しながら、理想のバイト先を見つけてみてください。
» 副業バレを防ぐポイントを徹底解説！
» 確定申告のやり方を画像付きで解説！
理想のバイト先が見つかる！
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