

在宅薬局で働きたいのに、良い感じの求人が見つからない…。
在宅薬剤師への転職を考えたとき、最初にぶつかる壁がこれだと思います。僕自身、転職活動を始めたとき同じ経験をしました。
結論からいうと、転職サイトにある「在宅薬局」という求人カテゴリは充実していません。「在宅業務あり」の調剤薬局を探すのが最適解です。
また、「在宅業務あり」と書かれた求人もピンキリです。施設に配達しているだけで、本格的な在宅医療を行っていない薬局も少なくありません。
この記事では、僕が実際に3社の転職エージェントを使い、在宅薬局の求人を見つけた方法と、ハズレ求人を見抜くための逆質問リストを公開します。
この記事でわかること
・「在宅薬局」の求人が見つからない本当の理由
・在宅薬局の求人を見つける3つの方法
・ハズレ求人を見抜く逆質問リスト(面接・見学で使える)
・面接で僕が実際に見ていたポイント
・転職エージェント3社の比較と使い分け
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「在宅薬局」の求人が見つからない理由
「在宅薬局」という求人カテゴリは存在しない
転職サイトで「在宅」とフィルタリングをかけても、在宅薬局はあまりヒットしません。在宅ワーク関連の求人が混ざってしまうからです。
在宅業務を行っている薬局も、求人票上は「調剤薬局」として登録されています。僕の現職も、転職エージェントからは「調剤薬局+在宅業務あり」として紹介されました。
在宅医療に特化した薬局の数は多くなく、一般的な調剤薬局の仕事にプラスして在宅業務を行なっているところがほとんどです。
「在宅業務あり」の調剤薬局を探すのが正解
正しい探し方は、「在宅業務あり」のキーワードで調剤薬局の求人を絞り込むこと。
あるいは、転職エージェントに直接「在宅業務ができる薬局を探している」と伝えるのが最も確実です。

僕はこの方法で、3社のエージェントから合計15社ほど、求人を紹介してもらいました。
ただし、ここで注意点があります。「在宅業務あり」と書いてある求人がすべて本格的な在宅業務をやっているとは限りません。
ハズレ求人の見分け方については、後ほど詳しく解説します。
在宅薬局の求人を見つける3つの方法
① 転職エージェントに「在宅医療に携われる薬局で働きたい」と伝える
最も確実に在宅薬局が見つけられる、おすすめの方法です。僕自身、いまの職場をこの方法で見つけました。
転職エージェントには、「在宅医療に携われる薬局に転職したい」と伝えてください。
そうすれば、在宅業務に取り組んでいる薬局をピックアップしてくれます。
ポイントは、ただ「在宅をやりたい」と伝えるだけでなく、何を重視しているかも伝えることです。
例えば、下記のようなイメージです。

僕の場合、「在宅薬局に転職したい」「将来は経営者になりたい」と伝えました。
あなたが伝える希望条件の解像度が高いほど、転職エージェントが提示する求人の質も、結果として高くなります。
② 求人票の「在宅業務あり」を確認する
転職サイトで自分で探す場合は、求人票に「在宅業務あり」「居宅療養管理指導」「訪問薬剤管理指導」といったキーワードがあるかを確認してください。
ただし、これだけでは薬局の在宅への本気度はわかりません。
あくまで、転職先となる候補のピックアップ段階です。本気度の見極めは、面接・見学の場で行う必要があります。
③ 友人・知人のネットワークを活用する
僕がいまの職場を選んだ最後の決め手は、同じ地域で働いている同級生からの口コミを聞いたことでした。
転職エージェント経由で、転職先の候補を2社まで絞ったものの、どちらにするか決めきれませんでした。
そこで、そのエリアの薬局事情に詳しい友人に「この薬局ってどんな評判?」と聞き、いまの職場への転職を決定しました。
実際に働いている人や、その周辺で働いている人の声は、求人票にもエージェントの情報にも載っていないリアルな情報です。

転職仲間やネットワークがあるなら、積極的に活用したほうがいいと実感しました。
もちろん、友人に聞ける環境がない方もいると思います。その場合は、Google検索でその薬局の口コミを見るのもおすすめです。
患者さんからの評判がよい薬局は、そこで働くスタッフの努力が結果として現れています。
「在宅業務あり」のハズレ求人を見抜く逆質問リスト
「在宅業務あり」と書いてある求人でも、実態はピンキリです。ここが求人探しの最も重要なポイントだと思っています。
よくあるハズレパターン
以下のような薬局は「在宅をやっている」とは言えません。
こうした薬局に転職すると、「在宅をやりたくて来たのに、実際はほぼ外来だけ」ということになりかねません。
面接・見学で使える6つの質問
ハズレを引かないために、僕が面接や見学の場で実際に使っていた逆質問を紹介します。
こんな回答が返ってきたら要注意

逆に、数字がスラスラ出てくる薬局は在宅業務に対する意識が高いです。
件数を管理しているということは、在宅業務を経営の柱として位置づけている証拠でもあります。
在宅薬局の面接で僕が見ていたポイント
第一印象と直感を信じた理由
逆質問リストは「薬局の本気度」を見るためのものですが、もうひとつの目的は「人」を見ることです。
僕は面接の段階で、社長(経営者)の第一印象をかなり重視していました。声のトーン、話し方、目——お互い人間なので、どうしても相性はあります。
長く働くことを考えるなら、直感を信じることも悪い判断材料ではないと思っています。
実際、僕は最終的に2社で迷ったとき、面接での印象も判断材料のひとつにしました。
薬局見学で「本気の在宅」を見極める方法

可能であれば、薬局を実際に見学させてもらうことを強くおすすめします。
見学で特に見るべきポイントは、設備投資をしているかどうかです。クリーンベンチ(無菌調製室)の有無です。
例えば、クリーンベンチを導入していれば、輸液の無菌調製を行っている=重症度の高い在宅患者に対応できる体制が整っているということです。
一包化の鑑査システムを導入していれば、調剤室無いの作業効率化=在宅業務に費やす時間が増やせます。
こうした設備に投資しているということは、在宅を経営の柱として本気で取り組んでいる証拠です。
それ以外にも、スタッフの動きや雰囲気、薬局全体の空気感など、訪問しなければわからない情報が見学にはたくさんあります。
僕が実際に使った転職エージェント3社の比較
僕は転職を重ねる中で、3社の転職エージェントを実際に使いました。それぞれの特徴と、在宅薬局の求人への対応力をまとめます。
僕は、ファルマスタッフ経由でいまの職場を見つけました。1回目の転職活動では、僕自身が受け身すぎてうまくいきませんでした。
その反省を活かし、2回目は「在宅薬局に転職したい」と明確に伝えたことで、在宅業務ありの求人を紹介してもらっています。
ファーマキャリア
ヒアリングの精度が印象に残っています。担当者が希望条件をしっかり聞いたうえで、それに合った求人を提示してくれました。
年収アップを狙いたい方には、ファーマキャリアが特に合うと思います。
ヤクジョブは、面接同行サービスがあるのが特徴です。何度も転職活動を経験しているため、僕自身はそこまでメリットとして感じませんでしたが、初めての転職で面接に不安がある方には心強いサービスだと思います。
3社とも在宅関連の求人は扱っています。ただ、「在宅薬局」というフィルタリングではパッとしない求人が出てくるケースが多いです。
「在宅業務ができる薬局を探している」と明確に伝えるのが、良い求人に出会う一番の近道です。
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まとめ
在宅薬局の求人探しのポイントを、以下にまとめました。
在宅薬局への転職は、情報の集め方がカギになります。求人票だけを見ていても、本当に自分に合う薬局は見つかりません。
エージェントへの相談、逆質問、薬局見学——手間はかかりますが、それだけの価値がある転職先を見つけられます。

僕が在宅薬局に辿り着けたのも、この「探し方」を知っていたからです。
まだ転職を決めていなくても、まずは求人があるか確認するだけでもOKです。動き出すことで、見える景色が変わります。
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コタロ
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- 薬剤師10年目・在宅薬局の管理薬剤師
- 4度の転職を経験
- 年収420万→720万円までアップ
- くすりの窓口コラム執筆中
公務員→薬局→病院→薬局→在宅薬局(継承予定)
在宅薬局の仕事やキャリアの悩み・不満について、本音で発信しています。

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