この記事は、アイン薬局のナショナル社員として勤務していたTakaさんのインタビューに加え、openworkの情報をもとに作成しています。
アイン薬局とは?業界最大手の調剤薬局チェーン
アイン薬局を運営する株式会社アインホールディンに関する基本情報を以下にまとめました。
| 運営会社 | 株式会社アインホールディングス |
| 公式サイト | https://www.ainj.co.jp/ |
| 設立 | 1969年8月 |
| 店舗数 | 総店舗数 1,550店舗 調剤薬局 1,290店舗 コスメティックストア 95店舗 インテリアショップ 165店舗 (2025年4月期末) |
| 従業員数 | 18,300人 (うち薬剤師 6,786人) (2025年4月末) |
| 本社 | 〒003-0005 北海道札幌市白石区東札幌5条2丁目4-30 TEL:011-814-1000(代表) |
| 企業理念 | 「社員第一主義」とは、究極の「お客さま第一主義」である |
2025年8月、アイン薬局はさくら薬局の完全子会社化を果たしたことで、さらに企業規模を拡大しています。
2025年4月期の売上高は4,568億400万円です。薬局業界で売上高No.1の最大手企業がアイン薬局になります。
アイン薬局が「やばい」と言われる7つの理由【退職者の声】

openworkの口コミをすべて調査。退職検討した理由を多い順にランキング形式でまとめました。
- 第1位:給与・待遇面への不満
- 第2位:慢性的な人員不足・業務過多
- 第3位:ノルマや会社施策へのプレッシャー
- 第4位:ワークライフバランスの乱れ
- 第5位:人事異動・配属先への不満
- 第6位:成長・キャリアに対する不安
- 第7位:人間関係・社風が合わない
アイン薬局で実際に働いた人たちの口コミを分析すると、「やばい」と感じる理由には明確なパターンがあります。
第1位:給与・待遇面への不満
最も多く挙げられているのが、給与水準の低さと昇給の停滞です。
退職検討理由の中でも「同業他社やドラッグストアと比較して基本給が低い」という声が目立ちました。
特に昇給額は年間2,000〜3,000円程度にとどまり、役職に就かない限り給料がほとんど上がらない給与構造が不満のタネになっているようです。
社員区分によって、同じ仕事をしていても家賃補助などの手当に大きな格差があることも不満につながっています。

ナショナル社員として勤めていたので、同期の中では高い給料をもらっていました。
給与面で悩んでいるなら、まずは「自分の市場価値」を知ることから始めてみませんか?
転職するかどうかは、情報を集めてから決めても遅くありません。
第2位:慢性的な人員不足・業務過多
業界最大手といえど、慢性的な人手不足・業務過多が現場の社員を悩ませています。
一部の店舗では一人が欠勤すると業務を回すのがやっとという状況が続いています。
特に深刻なのが「他店舗への応援(ヘルプ)」です。人員不足のエリアへ1ヶ月単位で長期出張に行かされることがあり、これがプライベートを犠牲にする大きな要因となっています。
第3位:ノルマや会社施策へのプレッシャー
医療従事者としての業務以外の「営業的な側面」に嫌気がさすケースも多く見られました。
具体的には、「かかりつけ薬剤師」の契約数や、自社製アプリのダウンロード数に対して目標(ノルマ)が課されています。
目標の進捗状況が社内ポータルで全店舗に公開され、上層部からの圧力が精神的なストレスになっているとの声もあります。
第4位:ワークライフバランスの乱れ
有給休暇の消化が難しく、希望休も月3日程度しか通らないなど、予定が立てにくい環境という声もありました。
夜勤がある店舗や、門前クリニックに合わせて営業時間が長い店舗では、生活リズムが崩れて体調を崩す人もいます。
個人的には、ワークライフバランスは取りやすかったように思います。
連続休暇や慶弔休暇の制度を利用して、旅行に出かける社員も。所属店舗による差は大きいかもしれませんね。
第5位:人事異動・配属先への不満
「店舗ガチャ」という言葉があるほど、配属される店舗によって忙しさ・待遇・人間関係に大きな差があるようです。
準備期間が短い中での県外への転勤や、希望していない事業部への異動を命じられることもあります。
第6位:成長・キャリアに対する不安
毎日同じことの繰り返しで、スキルアップややりがいを感じられなくなるという声があります。
頑張っても頑張らなくても評価が変わらず、仕事ができる人にだけ業務が集中する体制に疑問を持つ人も多いです。
薬剤師の仕事がつまらないと感じている方には、下記リンク記事がおすすめ。薬局勤務でありながら、医療従事者として働く方法を解説しています。
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在宅薬剤師の仕事内容・年収・なり方について現役管理薬剤師が解説!
第7位:人間関係・社風が合わない
一部の店舗では、女性が多い職場特有の難しさや、いわゆる「お局」的な社員による指導不足・圧力が存在するという声も退職理由の中にありました。
「社員第一主義」の企業理念をすべての店舗に届けるのは難しいのが現実なのかもしれません。
現場の疲弊を顧みない本部の姿勢に不信感を抱き、退職を検討する人もいるようです。
人間関係や業務量が理由の場合は、転職先でも同じ悩みを抱える可能性があります。
そんな時は、ほかの薬局の情報収集からはじるのがおすすめです。
ほかの薬局の事情を知ることでいまの職場に残るべきか、転職すべきかの判断材料が手に入ります。
アイン薬局の年収・給与の実態【年齢・役職別】

アイン薬局の給与について、openworkの年収データをもとに、具体的な数字をまとめました。
全体の平均年収
アインホールディングス全体の平均年収は393万円です。薬剤師に限ると平均465万円となっています(回答者年齢平均…29歳)。
年齢別の推定年収
| 年齢 | 推定年収 | 年収レンジ |
| 25歳 | 343万円 | 261〜450万円 |
| 30歳 | 417万円 | 318〜548万円 |
| 35歳 | 428万円 | 326〜562万円 |
| 40歳 | 448万円 | 341〜588万円 |
| 45歳 | 506万円 | 385〜664万円 |
| 50歳 | 568万円 | 433〜746万円 |
注目すべきは、35歳前後で昇給が停滞する傾向があること。役職に就かない限り、30代以降は年収が横ばいになりやすい給与構造なのが想像できます。
あなたの経験年数・スキルなら、ほかの薬局ではいくらもらえるのでしょうか?
同じ経験年数の薬剤師が、他社でどれくらいの年収をもらっているかを知るだけでも、今後のキャリアを考える参考になります。
職種・役職別の具体例
以下の表は、薬剤師の年齢・役職・経験年数ごとの年収をまとめたものです。
| 役職 | 年齢 | 経験年数 | 年収 |
| 一般職 | 25歳 | 2年(新卒) | 350万円 |
| 薬局長 | 29歳 | 7年(新卒) | 500万円未満 |
| 薬局長 | 30代 | 5〜10年 | 530万円 |
| 一般職 | 32歳 | 10年(新卒) | 400〜430万円 |
| 管理職 | 40代 | 15〜20年 | 700万円 |
給与制度の特徴
給与の内訳は、基本給70%、残業代5%、賞与14%、その他手当12%となっています。
薬剤師手当は一律55,000円。賞与は年2回(計3〜4ヶ月分程度)ですが、基本給が低く抑えられているため、賞与額も相対的に低くなる傾向があります。
アイン薬局の給与体系を例えるなら、「安定した土台を持つが、階段の勾配が緩やかなピラミッド」のようなもの。大手ならではの安定感はあるものの、役職に就かない限りは大幅な年収増には時間がかかる構造です。
アイン薬局にパワハラはある?ノルマ・プレッシャーの実態
「アイン薬局 パワハラ」で検索する人が多いのは事実です。では、実際にパワハラはあるのでしょうか?
口コミを分析すると、直接的な暴言や暴力といった典型的なパワハラの報告は多くありません。しかし、以下のような「構造的なプレッシャー」が精神的な負担になっているケースが見られます。
ノルマによるプレッシャー
かかりつけ薬剤師の契約数や自社アプリのダウンロード数に対して、厳しい目標が設定されています。目標の進捗状況が社内ポータルで全店舗に公開される「晒し上げ」的な運用があり、これが精神的なストレスになっているという声があります。
「店舗ガチャ」「店長ガチャ」
配属される店舗や上司によって、働きやすさが大きく変わります。良い店舗に当たれば働きやすく、そうでなければ厳しい環境に置かれることも。この「運任せ」の要素が、不公平感や不満につながっています。
本部と現場の温度差
「社員第一を謳いながら、現場の疲弊を顧みない」「大手ならではの安定性はあるが、現場は使い捨ての駒のように扱われている」という実感を持つ人もいます。
結論として、組織的なパワハラが横行しているわけではありませんが、ノルマ達成へのプレッシャーや、店舗による当たり外れ、本部と現場のギャップが、一部の従業員にとって「やばい」と感じる要因になっています。
アイン薬局の退職金について
「アイン薬局 退職金」で検索する人も多いですが、口コミデータには退職金制度の具体的な金額や算出基準についての詳細な情報は含まれていませんでした。
福利厚生としては、持株システムや組合保険による充実したサービス、宿泊プランの優待などが挙げられていますが、退職金については言及がありません。
退職金の詳細については、採用面接時や入社前に人事担当者に直接確認することをおすすめします。また、奨学金の返済をサポートする制度があるとの情報もあります。
アイン薬局のワークライフバランスは本当に悪い?
意外かもしれませんが、数値データを見ると、アイン薬局のワークライフバランスは業界平均よりも良好な傾向にあります。
| 指標 | アイン薬局 | 業界平均 |
| 月間平均残業時間 | 9.2時間 | 14.3時間 |
| 有給休暇消化率 | 69.8% | 61.6% |
| 年間休日 | 120日以上 | − |
満足度が高いポイント
リフレッシュ休暇(最大9連休):2年目以降、年に1回、公休と有給を組み合わせて最大9日間の連続休暇を取得できます。海外旅行に行くなど、プライベートを充実させている社員も多いです。
シフト制の利点:平日に休みが取れるため、役所や銀行、病院などに行きやすく、混雑を避けて外出できます。
残業抑制の姿勢:全体として「残業をしない・させない」という意識が浸透しており、定時退社を推奨する店舗も多いです。
不満が出るポイント
「店舗ガチャ」の存在:24時間営業や365日営業の店舗、門前病院の診察時間が長い店舗では、深夜までの勤務や不規則なシフトになりがちです。
役職者の負担:管理薬剤師や薬局長になると、残業時間が大幅に増え、休日でも店舗や会社から連絡が来るため、オンオフの切り替えが難しくなります。
応援業務:人員不足のエリアへ1ヶ月単位で長期出張に行かされることがあり、これが退職を検討する理由にもなっています。
結論として、制度は整っているが、実態は「配属される店舗の運と上司次第」という環境です。
アイン薬局は女性にとって働きやすい?産休・育休の実態
女性の働きやすさについては、制度面で非常に充実しています。
産休・育休の取得状況
産休・育休の取得率はほぼ100%。女性が7〜9割を占める職場が多く、結婚や出産といったライフイベントに対して周囲の理解が得られやすい環境です。近年では男性の育休取得例も増えています。
手厚い時短制度
時短勤務は小学校入学まで利用可能(法律では3歳まで)。1日最大2時間の短縮ができ、ボーナスも支給されるため、子育て世代の女性から高く評価されています。
さらに、時短期間終了後も「週32時間正社員」という区分を選択でき、正社員のまま週4日勤務相当で働き続けることが可能です。
急な欠勤への対応
子供の急な発熱などによる欠勤や早退についても、「お互い様」という意識で柔軟に対応されています。大手チェーンならではの利点として、他店舗からの応援でカバーできる体制が整っています。
女性のキャリア形成
女性比率が非常に高いため、性別による評価の差がなく、キャリアアップを目指しやすい環境です。店長や副店長だけでなく、本部の役職者や取締役にも女性が多く活躍しており、社長も女性です。
課題点
一方で、時短勤務者が多い店舗では、遅番のシフトや重い業務が独身者やフルタイム正社員に集中しやすく、不公平感を感じるスタッフもいます。また、管理職を目指す場合は残業や休日出勤、店舗異動が避けられないため、「家庭を犠牲にしないと管理職は難しい」と感じている層も一定数存在します。
アイン薬局の環境は、「非常に頑丈なセーフティネット(制度)が張られているものの、そのネットを支える柱(現場スタッフ)には時として重圧がかかっている状態」と言えるでしょう。
アイン薬局に向いている人・向いていない人
これまでの分析を踏まえて、アイン薬局に向いている人と向いていない人の特徴をまとめます。
向いている人
大手の安定感を重視する人:業界最大手ならではの安定した経営基盤、福利厚生、研修制度を求める人には向いています。
子育てと仕事を両立したい人:時短制度や週32時間正社員制度など、子育て支援が充実しています。産休・育休後も働き続けやすい環境です。
全国転勤に抵抗がない人:ナショナル社員として全国転勤を受け入れれば、手当や家賃補助が充実し、年収も上がりやすくなります。
大学病院・総合病院の門前で経験を積みたい人:アイン薬局は大規模病院の門前薬局に強みがあり、多様な処方箋を経験できます。
向いていない人
年収アップを最優先にしたい人:昇給ペースが緩やかで、役職に就かない限り大幅な年収増は見込めません。ドラッグストアや調剤併設薬局の方が高年収を狙いやすいです。
ノルマやプレッシャーが苦手な人:かかりつけ薬剤師の契約数などのノルマがあり、進捗が全店舗に公開されます。営業的な要素が苦手な人にはストレスになる可能性があります。
転勤・異動を避けたい人:配属店舗の変更や他エリアへの応援が発生することがあります。地元で安定して働きたい人には不向きです。
自分でキャリアをコントロールしたい人:評価制度が店舗の業績や上司の主観に左右されやすく、自分の努力が直接報われにくい面があります。
まとめ:アイン薬局は「やばい」のか?
アイン薬局が「やばい」と言われる理由を、退職者の口コミをもとに分析してきました。
結論として、アイン薬局は「やばい=ブラック企業」ではありません。業界最大手としての安定感、充実した子育て支援制度、業界平均を上回るワークライフバランスの数値など、良い面も多くあります。
一方で、昇給の停滞、ノルマへのプレッシャー、「店舗ガチャ」による当たり外れ、本部と現場の温度差など、人によっては「やばい」と感じる要素があるのも事実です。
大切なのは、自分が何を優先するかを明確にすること。安定性と子育て支援を重視するならアイン薬局は良い選択肢になりますし、年収アップや自由なキャリア形成を優先するなら他の選択肢も検討した方が良いでしょう。
この記事が、あなたの転職・就職活動の参考になれば幸いです。

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