
- 薬剤師におすすめの本や参考書が知りたい!
- キャリアアップを目指したい!
- 効率よく勉強できる参考書はある?
この記事では、公務員から病院・調剤薬局などのキャリアを積みながら、副業ライターとしても活動する私が新人時代からいままで本当に役立った本を12冊厳選して紹介します。
社会人になると、まとまった学習時間を確保するのは難しいもの。だからこそ、限られた時間で学びの質を上げる本選びが重要です。
「なるほど、そういうことだったのか!」と腑に落ちた本、「読み進めるのが苦にならない」楽しみながら勉強できた実用書ばかりを集めました。
日々の業務に慣れ、少しマンネリを感じている方にも、『新しい視点』や『知識の深掘り』のきっかけとして役立つラインナップになっています。

コタロ
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- 薬剤師9年目・管理薬剤師×学校薬剤師
- 4度の転職を経験
- 副業Webライター(くすりの窓口コラム執筆)
公務員→薬局→病院×薬局のダブルワーク→薬局(継承予定)
薬のニュース・トレンドや、副業情報・転職ノウハウを発信しています。
すべての薬剤師におすすめ|持っておきたい定番の本3選

ここでは、薬剤師として働くなら最初に持っておきたい定番のおすすめ本を3冊紹介します。
日々の業務で使える知識をしっかり身につけたい方や、仕事に自信を持ちたい方におすすめです。
薬がみえるシリーズ
『薬がみえるシリーズ』はシリーズ累計300万部以上を誇る薬理学の図解テキストです。
特に評価されているのは「病態→薬→臨床効果」の流れで図解する構成で、薬の作用機序と病態をつなげて学習できます。
文章では理解しづらい神経伝達や酵素の働きを、イラストとストーリーで『視覚化』している点が秀逸です。

特に、「丸暗記から脱却して理解して覚えたい」と考える人におすすめ。薬理学の本で勉強するよりも実践向けの一冊です。
治療薬マニュアル
『治療薬マニュアル』は現場ですぐに使える実践的な薬剤情報がギュッと詰まった一冊です。
- 薬効分類
- 用法・用量
- 副作用
- 相互作用
- 禁忌などetc..
薬に関する情報が網羅されており、辞書的に使えるのが大きな魅力です。

書籍版はかなり分厚いですが、スマホアプリ版もあり、検索やブックマーク機能も充実しています。
病棟や調剤中はもちろん、外出先の問い合わせでもサッと調べられるので、現場での即戦力になります。
処方医の意図を読み取りたいとき、患者さんに納得のいく説明をしたいときなど、「いざという場面」で頼れる一冊です。
妊娠と授乳

『妊娠と授乳』は妊産婦への服薬対応に特化した専門書です。
この本では1,200種類以上の薬剤について、妊娠中・授乳中の服薬リスクがわかりやすく整理されています。困ったときにすぐ調べられるのが強みです。
――妊娠中でも飲めるアレルギー薬を教えて!
――この薬は授乳中でも飲めますか?
病院や薬局、ドラッグストアなど、このような相談を受けた経験がある薬剤師は多いと思います。
国内外の文献やガイドラインをもとにした評価が掲載されており、エビデンスに基づいて質問に回答できる点もおすすめのポイントです。
妊娠中や授乳中の服薬可否について、記事や原稿を書くメディカルライターには必要不可欠な一冊です。
» 副業Webライターについて詳しく知りたい方はコチラ
新人薬剤師におすすめ|基礎力を固める入門書3選

新人薬剤師におすすめしたい3冊を紹介します。
新人時代は病気も治療も分からず、右も左も分からない状態でした。病棟で医師の処方を前に固まり、カルテを見てもピンとこない…。
そんな私を支えてくれたの3冊です。どの参考書も、現場での疑問を解消しながら、少しずつ理解を深めてくれます。
病気がみえるシリーズ

『病気がみえるシリーズ』は、病態の基本から病気の見方をしっかり身につけられる定番の参考書です。
図やイラストが豊富で、病態や治療の全体像が視覚的に理解できる構成です。難しい内容もスッと頭に入り、「あ、そういうことか!」と腑に落ちる感覚がありました。

新人時代の私にとって、まさにベストバイといえる参考書です。
――病棟担当を任されたが、そもそも病気や疾患の話についていけない..
――カルテを読んでも理解できず、処方意図もつかめない..
「このままだと医師や看護師の足を引っ張り迷惑をかけてしまう」と焦りを抱えていたとき、先輩薬剤師に教えてもらったのが『病気がみえるシリーズ』でした。
この本のおかげで、病態の理解が深まり、処方の意図も読み取れるように。医師や看護師とのコミュニケーションもスムーズになり、ようやく病院薬剤師として働いている実感が持てたのを覚えています。
正直、この本に出会っていなければ、心が折れて病院薬剤師を辞めていたかもしれません。それくらい、心からおすすめできる一冊です。
抗菌薬 虎の巻
『抗菌薬 虎の巻』は、感染症の基本を学びたい初学者向けの参考書になります。
「どのような菌が」「どんな臓器に感染して」「どんな症状を出すのか」といった、抗菌薬選択の考え方が患者背景とセットで学べる構成になっており、理解が一気に深まりました。

約250ページとサクサク読み進められる本のボリューム感も初学者おすすめしたいポイントです。
抗菌薬の作用機序だけを覚えても、感染症治療は成り立ちません。
感染制御認定薬剤師や抗菌化学療法認定薬剤師を目指す人はもちろん、感染症のキホンを学びたい新人・若手薬剤師にぴったりの入門書です。
がん必須ポイント

『がん必須ポイント』は、がん薬物療法に関わる薬剤師なら一度は読んでおきたいおすすめの一冊です。
この本は、がん種ごとに治療の流れ・使われる薬剤・副作用対策・緩和ケアの基本が学べます。
「専門知識が無いからがん領域の勉強が進まない」と悩む方にこそ読んでほしい参考書です。知識がつながって、現場の「わからない」悩みを減らせます。
外科・消化器科・血液内科など、がん患者さんに関わる薬剤師であれば、治療方針の理解や副作用対策に役立つ実用書として常備しておきたい一冊です。
病院薬剤師におすすめ|現場対応力が身につく実践書3選

私の病院勤務時代を支えてくれた3冊の参考書を紹介します。
どの本も現場ですぐ使える実践的な内容で、「いまどう判断すべきか」に迷ったときの強い味方になってくれた参考書です。
ポケット医薬品集
『ポケット医薬品集』は、添付文書やインタビューフォームでは拾えない情報の裏側までわかる、病院ひとり勤務を支えてくれた一冊です。
適応外使用の背景や、複数薬剤からの選択理由、副作用への配慮など、現場の判断に直結する情報がコンパクトにまとまっています。夜勤中や問い合わせ対応で「すぐ答えが欲しい」ときに役立ちます。

処方の意図が読み取れないときに、ぜひ読んでみてください。
感染症プラチナマニュアル

『感染症プラチナマニュアル』は、感染制御認定薬剤師や抗菌化学療法認定薬剤師を目指す方にもおすすめの一冊です。
感染治療を勉強する研修医や医師が参考するような高度な情報が網羅されています。薬剤師にとっても非常に実践的な内容です。
抗菌薬の使い分け、感染症の診断アプローチ、初期治療の考え方など、臨床で判断に迷いやすい場面を想定した構成が特徴です。
図やフローチャートが豊富で情報が整理されています。この本を読むことで「この感染症にこの抗菌薬を選ぶ理由」がスッと頭に入ってきます。

感染症の基礎をひと通り学び、現場での判断力をさらに高めたいときに役立つ一冊です。
エキスパートが教える輸液・栄養剤選択の考え方

『輸液・栄養剤選択の考え方』は、栄養療法に必要な「基本の考え方」をしっかり学べる一冊です。

NST(栄養サポートチーム)のカンファレンスには、この本を持参して参加していました。
点滴の種類や投与設計はもちろん、経腸栄養についても網羅されています。「なぜこの栄養剤を選ぶのか」という判断の根拠が自然と身につく構成です。
病院薬剤師はもちろん、在宅医療の場面でも「点滴や栄養製剤を根拠を持って選べる力」を育ててくれる一冊です。
副業におすすめ|薬剤師の視野が広がる本3選

最後に、番外編として副業や日常生活の視野が広がる3冊をご紹介します。
薬剤師の専門性を活かしながら、プラスアルファとして別の働き方を探すときや、賢く暮らすヒントを得たい方におすすめです。
ブログライティングの教科書

『ブログライティングの教科書』は、Webライターやブロガーとして本気で挑戦したいなら、最初に手に取りたい一冊です。
記事構成の組み立て方やリサーチの基本、読者に伝わる文章の書き方、SEOの考え方まで、Webで読まれる記事を作るためのノウハウが体系的に学べます。
「どう書けば伝わるのか」「そもそも何を軸にすればいいのか」と迷っている人にとって、この本は言葉で仕事をする土台を作りをサポートしてくれます。
初心者はもちろん、なんとなく書いてきた中堅ライターが「自己流から脱却したい」と思ったときの見直し本としてもおすすめです。
「言葉にできる」は武器になる。

『「言葉にできる」は武器になる。』は、Webライターに挑戦するきっかけをくれた本でした。
タイトル通り、言葉にできるは武器になることを教えてくれる一冊。ふだんの会話はもちろん、副業ライターとして文章を書く上での思考と言語化の土台を作ってくれた本でもあります。
- 日常で感じたこと
- モヤっとした違和感
- うまく言えない気持ち..
それらをきちんと整理し、相手に届ける言葉へ変える力=言語化力の重要性が実感をもって学べます。
発信力を高めたい方、自分の考えをうまく言葉にできないと感じている方に読んでもらいたいおすすめの一冊です。
本当の自由を手に入れるお金の大学

『本当の自由を手に入れる お金の大学』は、お金の基礎知識をしっかり学びたい人にとっての必読書です。
- お金を「守る力」
- お金を「稼ぐ力」
- お金を「増やす力」
- お金を「使う力」
お金に関わる4つの力を、イラストと具体例でわかりやすく学べます。単に知識を身につけるだけでなく、お金に対する考え方そのものが変わる一冊です。

読んだあとには「もっと早く読んでおけばよかった..」と感じるかもしれません。
私もそうでしたが、『お金の大学』を読むと、「今のままでいいのかな?」「何か行動しなければ」って気持ちになるんですよね。
そんな方に向けて、薬剤師のスキルを活かせるおすすめの副業をまとめた記事を作りました。
在宅でできる仕事や、スキマ時間で始めやすい副業を中心に紹介しています。「自分にもできそうかも」と感じたらぜひ挑戦してみてください。
まとめ|薬剤師としてキャリアアップにつながる1冊を見つけよう
薬剤師としての視野を広げ、学びを「楽しい」と感じられるような本を紹介しました。
読書を通じて、知識だけでなく自信が持てるようになり、新たな目標が見えてくるような本を紹介しています。

「もっと成長したい」「もっと力を発揮できる場所を見つけたい」と感じることも増えてきます。
もちろん、無理に変える必要はありません。
でも、「もっと自分らしく働く道」が他にもあるかもしれない――そう思えたときは、ほんの少しだけ選択肢を増やしてみるのもおすすめです。
別の働き方を見直したい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
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