

院長や社長と合わなくて、もう限界かも……。でも、上司が合わないだけで辞めていいのかな。
上司が院長や社長だと、その上に相談できる人がいません。ひとりで抱えたまま、辞めるかどうかで迷っていませんか。
僕は薬剤師になって10年。公立病院・調剤薬局・個人病院・在宅薬局と、4種類の職場で働いてきました。その中で、いちばん上の上司と合わなかった職場が2つあります。個人病院の院長と、いまの在宅薬局の社長です。
2つの職場で考えた末の、僕の線引きは主体性が消えたときです。その職場で「もっとこうしたい」「成長したい」と思えなくなったら、転職のタイミングだと考えています。この記事では、そこにたどり着く前に確かめてほしい3つのことをお伝えします。
この記事でわかること
- 院長・社長と合わなかった僕の2つの職場で、何が合わなかったか
- 上司がいちばん上の人だと、よくある「上に相談する」が使えない理由
- 限界の前に確かめる3つのこと
- 辞めるかどうかの最後の線引き
同僚や先輩、主任など、まわりの人とのことで悩んでいる方は「薬剤師の性格がきつい・悪いと感じたら|5人と働いた対処法」もあわせてどうぞ。
上司が合わない薬剤師への答え|いちばん上の人なら待っても変わりにくい
先に、この記事の答えをまとめます。
上司が院長や社長なら、その上に相談できる人はいません。人事異動で離れることも、まずありません。だから、いちばん上の人が合わないときは、待っても変わりにくいと考えています。
そのうえで、辞める前に確かめてほしいのは次の3つです。
- トップは変わるか
- 支えてくれる人はいるか
- 言葉かお金で報われているか
この3つを確かめても、まだ前向きな気持ちが残っているなら、残る道もあります。残っていなければ、それが最後の線です。
上司が合わなかった2人|個人病院の院長といまの社長
僕が合わなかった「いちばん上の上司」は2人です。どちらの職場の名前も出しませんが、中身はそのまま書きます。

個人病院の院長|ねぎらいの言葉ゼロ
個人病院では、最後は薬剤師が僕ひとりになりました。病棟の仕事も在宅医療も、薬剤部を回すことも、ひとりで任されていました。
院長といちばん合わなかったのは、いち個人としてねぎらう言葉が、まったくなかったことです。
それでいて、がんばりが給料に反映されることもありませんでした。言葉でも、お金でも、報われない。最後は院長と院長夫人から心ない言葉を投げかけられたことが決め手になり、辞めました。辞めるまでの迷いは「薬剤師を辞めたいと思ったら|4種類の職場で分かった答え」に書いています。
いまの在宅薬局の社長|現場を見てもらえない日々
いまの職場では、在宅の患者さんをほぼひとりで担当しています。合わないと感じるのは、まず、その大変さを社長に分かってもらえないことです。
院長と同じく、ねぎらいの言葉もありません。新しいやり方を持ちかけても、なかなか動いてもらえないのが現状です。入社のときに聞いた「将来は経営者に」という話も口約束のままで、書面には残っていません。給料の上がり方も、社長の判断しだいです。
2人を並べてみると、共通していたのはいちばん上の人から、ねぎらわれなかったことでした。
上司が合わないのが院長・社長なら|「上に相談する」は使えない
上司と合わないときの対処法として、よく「上層部に相談する」が挙げられます。でも、相手が院長や社長なら、その上はいません。
会社に相談の窓口があっても、最後に決めるのは院長や社長本人です。相手がいちばん上にいる時点で、よくある対処法の多くが使えなくなります。
僕は2つの職場とも、院長や社長に直接は伝えませんでした。代わりにやったことを、次で書きます。
上司が合わないときに僕がやったこと|病院で3つ・いまの職場で2つ
上に相談できない中で、僕が実際にやったことを職場ごとに書きます。

個人病院でやった3つ
- 気にかけてくれた医師に話した:病棟や往診の医師は素晴らしい人たちでした。話を聞いてもらえたことで、一度は「残ろうかな」と思えました
- 割り切った:院長のことより、仕事そのものに気持ちを向けました
- 外に目を向けた:転職の準備を進め、最後は転職しました
いまの職場でやっている2つ
- 割り切る:社長のことより、在宅の仕事そのものに気持ちを向けています
- 外に目を向ける:家庭の事情で、いまはすぐに辞められません。それでも外に目を向けることは続けています
上司が合わないときに確かめる3つ|限界がくる前に
2つの職場での経験から、辞めるかどうかを決める前に、次の3つを確かめてみてください。
トップが変わる見込み
院長は、僕が辞めるまで変わりませんでした。いまの社長も変わっていません。それでも、変わる見込みがあるかどうかは、一度見ておきたいところです。
待っても変わらないと分かったら、割り切れるうちに準備を始める。僕はそう考えています。
支えてくれる人の有無
個人病院で一度は残ろうと思えたのは、話を聞いてくれる医師がいたからです。上司が合わなくても、職場の中に味方がいれば、もう少し踏みとどまれます。
僕の考えでは、職場の中に相談できる人がひとりもいないなら、動くことを考えていいと思います。
言葉とお金での報われ方
お金や言葉は、やはり大事です。がんばりに対して、ねぎらいの言葉があるか。給料に反映されているか。この2つは確かめておきたいところです。
院長の下では、言葉もお金も、どちらもありませんでした。給料の上がり方の確かめ方は「薬剤師の給料が上がらない|3つの職場で分かった確かめ方」に書きました。
上司が合わなくて辞める線引き|主体性が失われたとき
3つを確かめたうえで、僕が最後の線だと思っているのは、主体性が失われたときです。

その職場で「もっとこうしたい」とか「成長したい」みたいな考え・気持ちがなくなれば、転職するタイミングだと思います。
もちろん、お金や言葉は大事です。それでも最後に線を引くのは、「もっとこうしたい」が残っているかどうかだと考えています。
辞めると伝えたときに引き留められて、やる気を取り戻す人もいるかもしれません。ただ、ほぼゼロ%に近いのではないかと思っています。

「もっとこうしたい」が残っているうちは、まだ踏みとどまれます。消えたと気づいたら、それが動くタイミングです。
上司が合わない薬剤師によくある質問|辞めていい・伝える・面接
上司が合わなくて迷っている方から、出てきそうな3つの疑問に答えます。
上司が合わない薬剤師へのまとめ|上司は選べないから「誰と働くか」
院長と社長、2人のいちばん上の上司と合わなかった経験から、この記事のポイントをまとめます。
- 上司が院長・社長なら、上に相談する道はなく、待っても変わりにくい
- 合わなかった2人に共通していたのは「ねぎらいがない」こと
- 限界の前に確かめるのは、トップは変わるか・支えてくれる人はいるか・言葉かお金で報われているか
- 最後の線引きは、その職場で「もっとこうしたい」「成長したい」と思えなくなったとき
入ってしまうと、上司は選べません。だからこそ、次の職場を選ぶときは「誰と働くか」を、入る前に自分の目で確かめてください。僕のいまの職場での最大の後悔も、見学できないまま、「将来は経営者に」という口約束を頼りに入ったことでした。見学で経営者に聞く質問は「調剤薬局の見学で聞く質問|6か所見学して分かった見るべき点」に書きました。
動くと決めたときの転職エージェントの選び方は「薬剤師転職エージェントおすすめ3選|見学と面接の段取りで比べた」で比べています。

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