
毎日同じことの繰り返し。この先ずっと、これでいいのかな……。
処方せんを受けて、調剤して、投薬する。仕事には慣れたのに、やりがいがない。そんなモヤモヤを抱えていませんか。
僕も同じでした。公立病院から調剤薬局に移ったころ、同じモヤモヤを抱えていました。
僕は薬剤師になって10年、公立病院・調剤薬局・個人病院・在宅薬局と、4種類の職場で働いてきました。いちばんやりがいを感じたのは、個人病院で幅広い仕事を任され、名前で頼られたときです。
この記事では、その体験をもとに、やりがいを取り戻す順番をお伝えします。先に結論を書くと、まずはいまの職場で仕事の幅を広げること。それでもダメなら、職場を変えるか、仕事の外で充実させる。この順番です。
この記事でわかること
- 僕が薬剤師をつまらないと感じた理由
- 名前で頼られた個人病院の話
- 4種類の職場で比べた仕事の中身と人の違い
- 取り戻すための3つの方法と順番
薬剤師の仕事にやりがいがないと感じた理由|毎日同じ作業の繰り返し
僕が「つまらない」と感じた理由は、ひと言でいえば毎日同じ作業の繰り返しでした。
公立病院から移って1年以内のつまらなさ
新卒で働いた公立病院の仕事は、面白く、充実していました。そこから調剤薬局に移って、1年もたたないうちに「薬局ってつまらない仕事だな」と感じるようになりました。
調剤・監査・投薬・記録。この流れがこの先40年くらい続くと考えると、耐えられる自信がありませんでした。
つまらなかったのは人ではなく仕事
一緒に働く社長さんやスタッフさんには、素敵な人が多くいました。つまらなかったのは、人ではなく仕事の中身です。
調剤薬局のきつさは、調剤薬局の薬剤師がきつい理由でくわしく書いています。
薬剤師のやりがいを感じた瞬間|「◯◯さん」と名前で呼ばれたとき
では、僕がいちばん手応えを感じたのはいつか。調剤薬局の次に移った個人病院で働いていたときです。

病棟・在宅医療・薬剤部まで任された個人病院
個人病院では、病棟の仕事も、在宅医療も、薬剤部を回すことも任されました。あらゆる業務を経験でき、在宅医療も学べた職場です。
どれか1つではなく、その全部にやりがいを感じていました。
「薬剤師さん」ではなく「◯◯さん」
中でも心に残っているのは、呼ばれ方です。「薬剤師さん」ではなく、「◯◯さん」(◯◯には僕の名字が入ります)と名前で呼ばれながら、相談されたり、問い合わせを受けたりする。そこに、使命感というか、やりがいを感じていました。
「薬剤師さん」という役割ではなく、ひとりの人として頼られる。僕がやりがいを感じたのは、名前で頼られたときでした。
薬剤師のやりがいは職場で変わる|満足度とは別だった
仕事の面白さは、職場によって大きく変わりました。4種類の職場を、仕事の中身と一緒に働く人で並べてみます。
| 職場 | 仕事の中身(やりがい) | 一緒に働く人(満足度) |
|---|---|---|
| 公立病院 | 面白く、充実していた | 信頼・尊敬できる人が多かった |
| 調剤薬局(2か所) | 面白くなかった | 社長さんやスタッフさんに素敵な人が多かった |
| 個人病院 | あらゆる業務を任された | 院長とは合わず、ドクターたちは素晴らしかった |
| 在宅薬局(いま) | 在宅の業務はいい | 信頼・尊敬できる人がほとんどいない |
お金も含めて比べた表は、薬剤師の職場の種類にあります。
仕事が面白かった職場と満足度が高かった職場
その個人病院は、院長と合わず、辞めたいと思った職場でもありました。反対に、仕事が面白くなかった調剤薬局は、人に恵まれて満足度が高かったのです。
この経験から、僕はやりがい(仕事の中身)と満足度(誰と働くか)は別のものだと感じています。
つまらなさの出どころを先に分ける
いま「つまらない」と感じているなら、それが仕事の中身から来ているのか、一緒に働く人から来ているのかを、先に分けてみてください。
この記事は、仕事の中身がつまらないときの話です。人の悩みが大きいなら、薬剤師の人間関係で転職する前にが参考になると思います。
薬剤師のやりがいを取り戻す方法①|まずはいまの職場で仕事の幅を広げる
仕事の中身がつまらないとき、最初に試してほしいのは、いまの職場で仕事の幅を広げることです。

リスクがほとんどない最初の一手
職場を変えずに試せるので、収入も、いまの人間関係も手放さずに済みます。

リスクもほとんどないので、まずは試してみてください。それでもダメなら、次の手でいいと思います。
少しずつ増えた仕事と、物足りない速さ
僕自身は、自分から広げに行ったわけではありません。それでも、最初の調剤薬局でも、いまの在宅薬局でも、やれることは少しずつ増えていきました。
ただ、その速さは、僕にとっては物足りないものでした。いまの在宅薬局では在宅の仕事が加わり、毎日の仕事の種類は増えています。物足りないと感じたのは、任される仕事が増える速さのほうです。
仕事の幅を広げる3つの例
広げ方は職場によって違いますが、たとえば次のような方法があります。
- やってみたい仕事を、上司に伝える
- 在宅や施設の担当など、いまの職場にあるほかの仕事に手を挙げる
- まだ担当が決まっていない仕事を引き受ける
どれも、職場を変えずに試せます。
薬剤師のやりがいを取り戻す方法②|任される幅が広い職場へ移る
いまの職場で広げても物足りないなら、任される仕事の幅が広い職場へ移るのが次の手です。
調剤薬局から個人病院へ移った僕の場合
僕は、調剤薬局から個人病院へ移りました。調剤薬局で仕事の物足りなさを感じていたことも、移った理由の1つです。
個人病院では、病棟・在宅医療・薬剤部と、任される仕事の幅が大きく広がりました。名前で頼られたのも、この職場です。
職場を変えて変わるもの・変わらないもの
仕事の中身がつまらないなら、在宅や病院のように仕事の種類が変わる職場を選べば、解決に近づきます。でも、一緒に働く人は、最後は入ってみないと分かりません。
仕事に恵まれた個人病院でも、院長とは合いませんでした。仕事の中身がよくても、人が合わなければ苦しくなります。
移る前に中を知る方法
だからこそ、移る前に中を知っておくと安心です。見学なら、ある程度は確かめられます。働く人の表情やスタッフどうしの話し方は、その場に行けば見えるからです。何を聞けばいいかは調剤薬局の見学で聞く質問にまとめています。
辞めずにほかの職場で働いてみる方法もあります。単発派遣やダブルワークは薬剤師の単発派遣おすすめで紹介しています。
転職の進め方は薬剤師の転職の流れで、見学や面接の段取りを任せられるエージェントは薬剤師転職エージェントおすすめ3選で比べています。
薬剤師のやりがいを取り戻す方法③|仕事の外で充実させる
職場を変えないなら、仕事の外で充実させるのも1つの選び方です。

仕事の外で満たすという選び方
やりがいを、仕事の中だけで探さなくてもかまいません。趣味や副業など、仕事の外で充実させる働き方もあります。
薬剤師の知識を仕事の外で使う副業
薬剤師の知識は、仕事の外でも使えます。たとえば、医療の記事を書くメディカルライターや、SNSでの情報発信などです。
僕自身も、本業の外で医療の記事を書く仕事をしています。
始める前に、いまの職場の就業規則で副業が認められているかを確かめておきましょう。
薬剤師のやりがいでよくある質問|調剤薬局・転職・続け方の3問
仕事がつまらないときに、気になりやすいことに答えます。
薬剤師がつまらないと感じたら|まずはいまの職場で試す
薬剤師がつまらないと感じたときに取り戻す順番を、僕の体験とあわせてお伝えしました。
- 僕がつまらないと感じたのは、毎日同じ作業の繰り返し
- いちばんやりがいを感じたのは、個人病院で幅広い仕事を任され、名前で頼られたとき
- やりがい(仕事の中身)と満足度(誰と働くか)は別のもの
- まずはいまの職場で仕事の幅を広げる。リスクはほとんどない
- それでもダメなら、任される幅が広い職場へ移るか、仕事の外で充実させる
辞めるかどうかで迷っているなら、薬剤師を辞めたいと思ったらに、僕の考えを書きました。いまの職場で1つ試すことから始めてみてください。

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