

病院に入って2年。もう辞めても大丈夫かな……。
病院薬剤師として働き、仕事に慣れてきたころ、「何年いれば転職しても困らないのか」と迷っていませんか。
僕は薬剤師になって10年、病院は2か所で働きました。新卒の公立病院は4年目の途中で辞め、調剤薬局をはさんで入った個人病院は約2年で辞めています。
先に結論を書くと、目安は3年です。ある程度の基礎が身につき、ステップアップを考えるタイミングとしても最適な時期だからです。
ただ、いちばん大事なのは年数ではなく、辞めたい理由だと思っています。
この記事でわかること
- 転職の目安が3年の理由
- 3年で身につく4つの基礎
- 3年たっていなくても動いていい3つの理由
- 公立病院を4年目の途中、個人病院を約2年で辞めた僕の振り返り
- 転職する前に確かめたいこと
病院薬剤師の転職は何年目?|目安は3年
3年が目安だと考える理由は2つです。ある程度の基礎が身につくことと、ステップアップを考えるタイミングになることです。

3年で身につく4つの基礎
僕が公立病院の3年で身につけたのは、次の4つでした。
- 病院の業務をひととおりこなす力(調剤や注射薬の調製など)
- 処方の意図を読んで、疑義照会する力(採血結果や注射の配合変化の確認など)
- 病棟で、医師や看護師と一緒に患者さんを診る力
- 多職種とのコミュニケーションの取り方
4つ目の多職種とのやりとりは、3年目になって板についてきたと思います。
ステップアップを考えるタイミング
3年は、ステップアップを考えるタイミングとして最適だと思います。
ここでいうステップアップは、次の3つのどれもです。
- 病院の中で、任される仕事や役割を広げる
- 別の病院や薬局へ移って、仕事の幅を広げる
- 年収を上げる
基礎が身についた3年目なら、どの道を選んでも、病院で積んだ経験を土台にできます。
在宅薬局で生きている基礎
病院で身につけた基礎は、辞めたあとも生きています。いまの在宅薬局で、訪問看護師さんとのやりとりに困らないのも、病院での経験のおかげです。
点滴や医療用麻薬など、知識の面で何が役に立ったかは、病院薬剤師から薬局・在宅へ転職に書きました。
病院薬剤師の転職は年数より理由|3年たつ前でも動いていい3つのとき
目安は3年と書きました。それでも、僕がいちばん大事だと思うのは、辞めたい理由です。

動いていい3つの理由
次のような理由があるなら、3年たっていなくても動いてよいと思います。
- 人間関係やパワハラで、心や体がもたないとき
- お金の事情で、生活が組めないとき
- ステップアップを考えたとき
1つ目と2つ目は、無理を続けるほど苦しくなります。3つ目は、目安の3年で書いた「ステップアップを考えるタイミング」が、3年より早く来たときです。
年数だけで決めないために
反対に、「3年たったから」という年数だけで決めるのも、おすすめしません。まずは、辞めたい理由を言葉にしてみてください。目安の3年は、そのうえで考える物差しです。
病院薬剤師を4年目で辞めた僕の場合|お金の事情が理由
ここからは、僕が2つの病院を辞めたときの話です。まずは、新卒で入った公立病院です。
公立病院を辞めた理由
公立病院は、4年目の途中で辞めました。奨学金の返済と結婚が重なり、当時の手取りでは生活が組めなくなったのが理由です。
公立病院の給料がどれくらいだったかは、病院薬剤師の年収は低い?に給与明細つきで書いています。
4年目で辞めた振り返り
年数で振り返ると、3年で基礎は身についていたので、移った調剤薬局でも、仕事で困ることはありませんでした。目安の3年は、僕の場合も合っていました。
それでも、お金の事情がなければ、もっと長くいたかったのが本音です。症例検討会や疑義照会に、達成感のある職場でした。
公立病院を辞めるか迷っているなら、公務員薬剤師はもったいない?も読んでみてください。
病院薬剤師を2年で辞めた僕の場合|決め手は年数より辞めたい理由
2つ目の個人病院は、約2年で辞めています。公立病院で基礎を身につけたあとの2年なので、新卒の2年とは同じではありません。

個人病院で任された仕事
個人病院では、病棟と在宅医療に加えて、薬剤部を回す役目まで任されました。いちばんやりがいを感じた職場です。
一方で、院長や院長夫人とは合いませんでした。薬剤師も、最後は僕ひとりになりました。
辞めた理由は、院長や院長夫人との関係です。最後は、心ない言葉をかけられたことが決め手になりました。
2年で辞めた振り返り
2年でも、学べることは十分に学べました。それでも、もう少しいれば、もっと学べたと思います。
ただ、そのときは年数のことを気にしていませんでした。年数より、辞めたい理由のほうが大きかったからです。
職場の人間関係で迷っているなら、薬剤師の人間関係で転職する前にも参考にしてください。
病院薬剤師が何年目で動いても確かめたいこと|次の職場の人柄
何年目で動くにしても、移る前に確かめてほしいのは、次の職場で誰と働くかです。
公立病院を辞めたことへの後悔
公立病院を辞めたことには、正直、後悔の気持ちもあります。いまの職場がつまらないからだと思います。在宅の仕事そのものはいいのですが、一緒に働く人が合いません。
だからこそ、次の職場での満足度はとても大事だと思っています。
見学で確かめたい次の職場の人
どんな人と働くことになるかは、求人票からは読み取れません。見学で職場を見て、自分の目で確かめるのがいちばんです。何を聞けばいいかは調剤薬局の見学で聞く質問が参考になります。
動くと決めたら、全体の手順は薬剤師の転職の流れで確かめられます。見学や面接の日程づくりが負担なら、薬剤師転職エージェントおすすめ3選も参考にしてください。
病院薬剤師の転職時期でよくある質問|1〜2年・3年・迷ったときの3問
病院を何年目で辞めるか迷っている人から、聞かれやすいことに答えます。
病院薬剤師は何年目で転職する?|目安は3年、決め手は辞めたい理由
何年目で転職するか、2つの病院を辞めた僕の考えをお伝えしました。
- 目安は3年。ある程度の基礎が身につき、ステップアップを考えるのに最適な時期
- 3年で身につくのは、病院の業務・疑義照会・病棟・多職種とのコミュニケーション
- いちばん大事なのは辞めたい理由。心や体がもたない・お金・ステップアップなら、3年たつ前でも動いてよい
- 公立病院は4年目の途中で辞めて仕事では困らなかったが、お金の事情がなければもっと長くいたかった
- 個人病院は約2年で辞めた。十分に学べたが、年数より辞めたい理由のほうが大きかった
- 何年目で動いても、次の職場で誰と働くかを見学で確かめる
迷っているなら、まずは自分の辞めたい理由を、紙に書き出してみてください。

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